ノルウェーのブラックメタルバンドの8thです。久しぶりのシャバからリリースしたアルバムで、前の2作は刑務所内からリリースしてました。教会燃やしたり、人を刺したりしていた人です。
Burzumはそんな好きじゃないんですよ。「いつまで同じフレーズやり続けるんだよ」とけっこう退屈なので、アルバム全部あるけど1回くらいしか聞いてない。で、今作も相変わらず退屈なアルバムです。プログレ系グラインドコアのアルバムの最後にuntitledという隠しトラックがあったりするけど、それが詰まったようなアルバムです。聞くこと自体が苦行。
序盤はひたすら退屈です。3曲目の「Glemselens elv」なんかは12分近くあるのに大きな変化なくて、何かの嫌がらせかと思う。中盤は比較的楽しめるかな。5曲目の「Sverddans」はコンパクトに纏まってていい感じだけど、他はボチボチというところ。終盤の7曲目、8曲目は嫌がらせ曲です。ちゃんと聞けるのは4〜6曲目くらいで、後は全部捨て曲。久しぶりに半分以上が捨て曲というアルバムを聞いた。
出所祝い以外の目的なら、買わなくてもいいんじゃないですかね。

“Belus” (Burzum)
スウェーデンのブラックメタルバンドの5thです。攻撃的なバンドなのでブラックメタルバンドの中でも、一番好きなバンドなので期待して買いました。
1曲目の「The End Of Human Race」からDark Funeral節全開のアグレッシブ・ブラックメタルで、期待を裏切らないスタートを見せてくれます。その後もスピード&パワーで攻め立て、8曲目の「In My Dream」でスピード感は少し落ち着くものの、パワフルさと邪悪さは一切落ち着かないという素敵な展開です。ラスト9曲目の「My Latex Queen」は暴走ブラックメタルです。
Dark Funeralらしいパワフルで邪悪なアルバムです。文句のつけようがないですね。素晴らしいです。

“Angelus Exuro Pro Eternus” (Dark Funeral)
ノルウェーのブラックメタルバンドの8thアルバムです。1991年あたりから活動していたので、順調に活動していれば8枚くらい出すんだなぁ、と少し感慨深い気持ちになりますね。
初期のアルバムではプリミティブ・ブラックな音をしていましたが、最近はミドルテンポの曲が中心ですね。このアルバムもミドルテンポなアルバムで、発売日が同じだったBelphegorとは違う路線です。5曲目の「Rebirth」あたりなんかは、むしろドゥームに近い印象を受けました。
邪悪さはあまり感じず、ブラックメタルというよりはスラッシュっぽい香りがするんですが、暗黒なブラックメタルらしい寒々としたギターリフが随所に盛り込まれていていい感じです。最初に聞いた時は、けっこう退屈だったんですが聞いているうちに味が出てきて病み付きになりました。なかなかのスルメ盤ですね。
ブラックメタルと構えてしまう人も自然に聞けるんじゃないかなって思います。最近出たのだと、Immortalあたりと同系統じゃないかな。

“Quantos Possunt Ad Satanitatem Trahunt” (Gorgoroth)
オーストリアのブラックメタルバンドの8thです。
いつも通り邪悪な一枚になっています。オーストリアとか、デンマークとかのデス/ブラックはやたら凶悪っていう印象があって、最近は本国ノルウェーよりも裏切らない国々じゃないかなって思います。
内容はジャケットがすべてを語り尽くしていて、邪悪な39分です。1曲目の「Walpurgis Rites」は邪気を振りまく攻撃的なナンバーですが、2曲目の「Veneration Diaboli – I Am Sin」ではこのバンドにしては珍しい7分という長い曲で、若干の失速を見せますが鬱曲ではなく、ちゃんとブラックメタルしているナンバーです。このバンドでは最長曲かな。少なくとも、俺が持っているアルバムでは最長です。
ファスト・ブラックらしい曲で攻め立ててつつ、途中で減速するという流れでBelphegorらしい作りだと思います。6曲目の「Der Geistertreiber」はかなり遅めの曲ですが、鬱曲というわけでわなく、どちらかというと邪なものが滲み出るような曲で、何度が聞いてるうちに病み付きになりそうです。
来年あたりに来日してほしいですね。Dark Funeralもそろそろ新譜を出すので、Dojoあたりに出演してほしいです。

“Walpurgis Rites – Hexenwahn” (Belphegor)
スウェーデンのブラックメタルバンドMardukの11枚目のアルバム。
速いテンポの曲は邪悪かつ暴虐に攻める一方で、ミドルテンポの曲では暗闇に引きずり込むかのような様相になるのは、個人的にはかなりポイント高いです。最長トラックである7曲目の「To Redirect Perdition」では、いい感じに死にたくなります。
全体的な展開としては、突き進んでユルくなってさらに突き進むという感じで、ちゃんとメリハリがあります。ひたすら突進し続けるのも好きだけど、こういう展開の方が好きです。
そういうわけなので、全曲ブラストビートの「Panzer Division Marduk」が最高で、この路線以外のMardukは認めない人にはインパクト不足であることは間違いないです。
個人的には、1枚のアルバムで色んな様相を見せてくれるアルバムは大好きなので、素敵なアルバムだと思います。デスメタルは聞くけどブラックメタルは聞かないっていう人に聞いてもらいたい1枚です。
★★★★★
ノルウェーのブラックメタルバンドの8枚目のアルバムです。7年ぶりのニューアルバムなので、Amazonでオススメされるまでリリースのことをまったく知りませんでした。Twitterにオフィシャルアカウント作ったり、ImmortalオフィシャルiPhoneアプリなんてのがあったり、活動は盛んにやっているようです。外見はリアルDMCです。
寒々しい、凍えるようなギターが特徴でブリザード・ブラックなんて呼ばれています。「Blizzard Beasts」あたりで全開だったんですが、今作ではあまり見られず、プリミティブ・ブラックにしては比較的聞きやすいですね。キャッチーになった印象があります。路線としては前作に近い感じかな。
キャッチーになったとか言ってますけど、一般的に言われる「キャッチー」とはほど遠いです。やはり、ノルウェー産プリミティブ・ブラックらしく全体的に邪悪な楽曲で埋め尽くされています。サウンドがよくなってるので、特有のチープさがなくなっているのが少し寂しいです。
やはり「ラジカセでレコーディングしたのかよ」という感じがないと少しもの足りませんが、普段ブラックメタル聞かない人でも楽しめそうな感じです。
★★★★☆(ラジカセでレコーディングしてないので)
Behemothに続き、まさかのブラックメタルバンド単独公演です。といっても、Satyriconの場合はブラックメタル臭がまったくしないバンドです。Loud Park 07で見た時は、想像を絶するくらい爽やかで驚きました。みんなで歌えるブラックメタルという時点で、ブラックメタルじゃないですからね。しかしながら、実にいいライブをするバンドです。
改装後のクアトロは2度目です。開場1時間前に到着して、とりあえずロッカーは確保。1階から3階までがBOOK OFFなので、開場待ちも楽ちんです。BehemothのTシャツでマンガを立ち読みしてました。入場後に、Tシャツを買って、開演30分前までフラフラしてました。しかし、開演時間になっても始まらない。準備万端でスタンバイしてるのに、時間は過ぎていく。そして、やけに肌寒いフロア。トイレに行こうかと思ったら、照明が落ちてAC/DCの「Hells Bells」が鳴り響き、待ってましたとばかりにフロアのテンションが上がりました。
メンバーがステージに登場し、「Repined Bastard Nation」でスタート。ついでに、モッシュもスタート。外人さんも大いに暴れ、まさに地獄クアトロという状況でした。革ジャン来たデッカイ外人さんがすごかったですね。あれ?この人、Lamb Of Godの時に日本人を抱えてラッセル車状態だった人だ!よく見ると、In Flames / Lamb Of Godにいた人がいっぱいいましたね。
3曲目はみんなで歌えるナンバー「Now, Diabolical」でした。全力で「だいあぼりこー!」と叫びつつ、それ以外のパートはもみくちゃにされる。もう縦横無尽に、突っ込む突っ込むで大変でした。中盤あたりからは、Satyricon VS ヘッドバンガーズというヘドバン大会です。やっぱり、ステージ VS フロアみたいな構図はいいですね。ライブって感じです。本編は「K.I.N.G.」で終了。フロアがやたら乾燥してるので、口の中の水分が一切なくなりました。
そして、アンコール。疾走ナンバーの「Fuel for Hatred」では最後の気力を振り絞ってのモッシュです。限界超えた後のモッシュが一番楽しいです。1回目のアンコールが終了して、2回目のアンコールは「Mother North」でした。マイクスタンドを向けられたら、コーラスを死ぬ気で返すのがフロアの勤めです。
クアトロなんで、1000人入ってなかったと思うけど、スタジオコーストや赤坂BLITZよりラウドなフロアだったと思います。ブラックメタルでラウドというのも、少しオカシイ気がするけど、実際にそうだったから仕方ないです。この手のバンドではありえないくらいコール&レスポンスが多くて楽しかったです。やはり、すごくいいライブをするバンドでした。やり切った感溢れるライブでしたが、今回みたいなフルセットでまた見たいです。
まさかのBehemoth単独公演。本格派ブラックメタルが単独で来日することなんて、まずありえない事態である上にキャパが1100人というDuo Music Exchangeでの公演ということもあり、俺の友達はBehemoth単独公演をネタだと思っていた。「行ったよ」と言っても、半信半疑の様子だった。
チケットは前売りをいつも通り買ったんだけど、整理番号が100番あたりで、本当に客が入るのか要らない心配をしてたんだけど、意外と入ってた。7〜8割は埋まってたんじゃないかな。O-East前が異様な人々で埋め尽くされてた。O-East側がブラックメタラー、O-West側がバンギャという、すごくシュールな光景で引いた。
珍しく開場が少し遅れた。開演が遅れることはあるけど、開場が遅れることはそんなにない。「用意が遅れてます」とか言ってたんで、リハーサルに力を入れていた模様。ここらへんで期待が大きく膨らんだ。開場して、物販を見たら、なんか知らないけどBehemothパンティという珍妙なものを売っていた。見た瞬間、吹き出すのを堪えるのが大変だった。買うヤツいんのかよ、って思ったら買ってる人いた。男が首からぶら下げてた。Behemothブラも売ったらいいじゃない!
開演は時間通りで、リアルDMC登場。「うはっ!頭髪やべぇ!むしろリアル!」とこれまた吹き出しそうになった。演奏は超絶で、速い速い。速すぎて、客として何をしていいのか戸惑った。でも、速いばかりの曲じゃなくて、ミドルテンポの曲もあったりして、バランスよく楽しめた。
Duo Music Exchangeというハコもよかった。ステージとフロアの距離が短いし、ステージが低いから、間近で見ることができた。前列が2列くらいしかなくて、3列目くらいからモッシュピットだったんで、手が届きそうなくらい近くで見ることができた。
モッシュピットは外人さんと体格のいい日本人が大暴れしてた。突っ込んで行くのに、若干、戸惑うようなモッシュピットだったけど、始まって少ししたら入ってた。こういうバンドに来る人はモッシュがうまいね。外人は本気タックルだけど。
演奏がいいのはもちろんだけど、ブラックメタルらしいパフォーマンスをしてくれて、すごくいいライブだった。最後はメロディックな曲で締めるあたりが粋だと思う。ブラックメタル単独だったけど、かなり人も入っていたし、もっとブラックメタルのライブがあってもいいんじゃないかと思う。2バンドとかなら、もっと入ると思う。
なんてことを思ってたら、来年の3月にSatyriconの単独が出てきた。素晴らしい。楽しみ。(Satyriconはすごく爽やかだけど)